木材と住宅
木の話-057
■ 木材と住宅
木造住宅の耐震性
1995年に起こった阪神大震災では、不幸にも数多くの建物が倒れてしまいました。倒壊した建物の中には木造住宅もたくさん含まれていたため、「木造は地震に弱いのでは?」と感じた人もいることでしょう。
しかし、「木造は地震に弱いのでは?」という問いの答えは“NO”です。木造の建物は地震に弱いわけではありません。
倒壊した木造の建物には、次のような共通した特徴がありました。
・筋交い、継ぎ手、下地材の手抜き
・間口の狭い住宅
・無理な計画
・無理な増改築
・展望・採光・通風重視の住宅
・管理不良によるシロアリや腐朽
では、地震に強い住宅を建てるには、どのようなところに気をつければいいのでしょうか?
1.補強材料
日本の木造住宅は、柱や梁で家を支える構造が伝統的でしたが、最近では補強材料を効果的に使用することで耐震性が飛躍的に高まることが、明らかになっています。
たとえば、壁には筋かいを、土台や梁には火打ちという補強材を使用することにより、強い地震の揺れにも耐えることができるのです。なお、これらの補強材については、金物によって柱や土台、はり等にしっかりと固定することが重要となっています。
筋かいや火打ち等木造住宅の補強材料出典:紀州材流通促進協議会

2.基礎と土台
建築物の外まわりの壁と内部の主な壁の下にはコンクリート造の基礎を設け、アンカーボルトで土台をしっかり固定します。また、基礎にはできるだけ鉄筋を入れるようにします。
基礎と土台の補強
出典:紀州材流通促進協議会
3.防腐・防蟻
構造材の腐れやシロアリの被害は、耐久性だけでなく地震時の被害を増大する恐れがあります。このため、建築時には、床下の換気口の位置や大きさ等について充分に配慮し、湿気がこもらないよう風通しを良くします。また、土台には、耐久性の高いヒノキや、防腐・防蟻処理した木材を使用することが重要です。
参考:和歌山県情報館
http://www.pref.wakayama.lg.jp/(別ページで表示)
レポート エコロジーとエコノミー
ホンダの新型ハイブリッドカー「インサイト」が車が売れないといわれる昨今、事前予約だけで1万台と好調なスタートを見せています。
初代の「インサイト」は1999年発売当時、量産ガソリン車として世界N0.1の燃費を達成してはいたものの、燃費性能を徹底追求した代償として居住性や使い勝手などに難があり、燃費性能で劣るトヨタの「プリウス」に販売、名声で大きく水を開けられる結果となりました。
「環境」は無視できないが「環境」だけでは売れず、良くも悪くも『80点主義』的なまとまり、トータルバランスが求められていたのでしょう。
初代「インサイト」での苦い経験から、ホンダは新型「インサイト」では燃費に効果的ではあるものの、割高になるエコタイヤを装着しないなど、商品の性格をエコロジー(環境)からエコノミー(安価)方向に振りました。
1台当たりの環境性能を若干妥協(※そもそもハイブリッドカーは電気自動車開発の挫折から生まれた妥協の商品)はするものの、ハイプリッドカーヘの敷居を下げ、間口を広げ、ハイブリッドカーの割合が増えることにより環境に貢献できるとホンダは主張しています。
家と車は様々な点で似た商品特性があります。そうした観点からも、日本が世界に誇る企業のひとつであるホンダのこの取り組みが日本で、世界でどのように評価されるのか、今後の動向を注目してみたいと思います。
名木探訪 サクラ
いしわりざくら
石割桜
(新・日本名木百選)
樹高約11m、胸高周囲4.3m、推定樹齢350年。樹種はエドヒガンです。盛岡市の官庁街、盛岡地方裁判所の前庭にこの木は立っています。
この敷地は盛岡藩の家老であった北家の屋敷跡で、庭石の割れ目に桜の種が飛んできて芽を出したものといわれています。
その名が示す通り石を割って生えている桜(石の割れ目に生えた桜?)で、桜ファンの間ではよく知られている名桜です。石の割れ目は桜が成長するにつれて少しずつ広がっているそうです。
大きな花喇岩を押しのけるほどの桜の生命力の強さには脱帽です。
当所にはGWに行ったのですが、エドヒガンはソメイヨシノよりも開花の時期が早いのでちょうど花が散り終えた頃
でした。機会があれば満開の時にもう一度訪れてみたいと思っています。
所在地:岩手県盛岡市中丸9−1 盛岡地方裁判所
見頃:4月中旬