アピトン Apitong
木の話-059
アピトンは東南アジアからインド、スリランカなどに分布するフタバガキ科の広葉樹です。
マレーシアとインドネシア産のものを現地の呼称でクルインと呼ぶこともありますが、慣習上アピトン(※フィリピン現地の呼称)で代表しています。
耐摩耗性に優れていることから、供給量の多かった昔はバスの床材やトラックの木製荷台に大量に使われていました。
【右上写真】アピトンデッキ材
アピトンデッキ材‥18×130×900〜2000mm。
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| 樹種 | アピトン | ラワン(ホワイトセラヤ) |
| 気乾比重 | 0.80 | 0.58 |
| 耐朽性(心材) | 中 | 小 |
| 曲げ強さ | ☆☆☆☆ | ☆☆ |
| 耐磨耗性 | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ |
レポート 『理論家は理路整然と曲がるなり』
昨年、偉い先生方が「1ドル70円台に突入する」ゆえに「日本の輸出産業は大挙して国外に流出する」、「国産材はかつてない逆風に見舞われる」等々の発言をされているのを目にしました。
しかし現実がそのようになっていないのを目の当たりにして、思い出したのが上の格言です。「曲がる」とは相場などを外す、間違うことです。
車の開発現場で、大型コンピュータを駆使した分析よりも、「トップガン」といわれるテストドライバーの五感に基づいた意見の方が正しいことがしばしばあるそうです。
建築の現場でも理論家の推論よりも経験豊富な大工さんの「勘ピュータ」の方が正しいことがあります。理論家の論理自体は正しくても、想定している前提などが間違っていたり、変わってくると「理路整然と曲がる」こととなります。
プロ野球の順位予想を外した解説者が「まさか○○が故障するとは思わなかった」などと弁解しているのはよく見る光景です。
景気動向については依然として楽観はできないものの、上の格言を頭の片隅に留めておいて、理論家の「曲がる」説に必要以上に振り回されないようにしたいものです。
名木探訪 カゴノキ
やまだけのかごのき
山田家の鹿子の木
(かながわの名木100選)
樹高約17m、胸高周囲3.7m、推定樹齢300年。
箱根登山鉄這入生田駅と国道1号線に挟まれた一角にこの木は立っています。
カゴノキは関東から沖縄に分布するクスノキ科の常緑樹です。
樹皮が円い薄片となって剥離し、その跡が白斑となって鹿の子の模様となるところからカゴノキの名がつけられています。
今まで電車、車でこの木の脇を何度も通っていたはずなのに、気付かず通り過ぎていました。
今では通るたぴに自然と目がいくようになりました。
所在地:小田原市入生田110