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木材の特性について

木の話-060


和歌山県が育んだ良質な木材 紀州材(1)木は、湿気が多いと水蒸気を吸い込み、少ないと水蒸気を放出します

木の主成分であるセルロースやヘミセルロースの中には、水分子を引き寄せる部分があります。この器官は、まわりの湿度が高い時は空気とともに水分を吸い込み、乾燥している時は水分を空気とともに放出する働きを担っています。
このように、木材の周囲の湿度は常に一定に調整されます。夏は湿度が高く、冬は乾燥する日本では、住宅用材には木が適していると考えられます。

(2)木は熱伝導率が低く、その効果は断熱材並みです
木材の熱伝導率は鉄の約500分の1と非常に低く、木材は断熱性に優れています。
この理由は、木材は細胞の集合体であり、この細胞の中には熱を伝えにくい空気が含まれているからです。例えば、スギの断面1?あたりには、4万〜30万個もの細胞が詰まっており、その断熱効果は住宅の断熱材に匹敵するほどといわれています。

(3)木は時間が経つと乾燥し強度が増します
鉄やコンクリートなどの建材は、新しい時が最も強く、古くなるにつれて強度が低下していきます。しかし、生物資源である木材は、時間が経つと乾燥の度合いが高まり、強度が増すという性質があります。
例えば、ヒノキでは伐採されてから100年〜200年もの間、圧縮や引っ張り、曲げに対する強度が高くなり続けます。その後強度は低下しますが、1000年後にようやく伐採された時の状態に戻るというような緩やかなペースです。

(4)木は着火しても表面が炭化して燃え尽きるのを防ぎます
木は燃えるというイメージがありますが、木造住宅は他の材質の家に比べ決して火事に弱いわけではありません。
例えば、鉄やアルミニウムは500〜800度になると急速に強度が低下し、曲がってしまいます。しかし、木材が燃えるスピードは1分間に約6mmと非常にゆっくりしたものです。また、木材はある程度の厚みがあれば、中心部まで燃え尽きるのに時間がかかるため、建物の倒壊を防ぐことができます。

(5)木は消臭・殺菌効果のある成分を放出し空気を浄化します
森林には、様々な生物の腐敗物が堆積しているにもかかわらず、清涼な空気で満ちています。
これは、樹木が微生物や虫などから身を守るために消臭・殺菌効果のある香りのよい成分「フィトンチッド」を放散しているからです。
木が伐採されて木材になったあとも、この「フィトンチッド」による効果が長期間継続します。

(6)木は表面の凹凸で反射光を目に優しく調節します
木の空間が心地よく感じられる理由の一つとして、木材が反射光をコントロールし、やわらかな明るさを作り出すことが挙げられます。
木材の表面にはミクロ単位の細かな凹凸があり、これが光を散乱させて弱めるため、人の目には優しい光となります。
また、木材の表面では有害な紫外線などが吸収される一方で、赤外線などは反射率が高くなるため、内装に木材を用いると暖かみが増す空間となります。

(7)木は不快音を吸収し、音をまろやかにします
劇場やコンサートホールなど、木材が使われた空間で音がまろやかに感じられるのは、人が不快に感じる高音域や低音域を木材が吸収するからです。
木材の内装を施した空間では、ほどよい吸音効果が得られ、屋外の不快な騒音も遮られます。

(8)木は中空細胞により衝撃をやわらげます
木材の細胞は中空になっており、中に空気が含まれているため、木材の表面は感触がやわらかくなり、物がぶつかった際に衝撃を吸収します。
つまり、子どもやお年寄りが転倒したり、壁にぶつかったりしてもけがの心配が少ない建材といえます。また、歩行時の足への負担も少なくなります。

(9)木は有害物質を放出しないのでシックハウスになりません
近年、ビニールクロスや接着剤を多用した新建材から揮発するホルムアルデヒドをはじめとする有害物質が深刻なアレルギー症状を引き起こすとされる、シックハウス症候群が問題となっています。このシックハウス症候群の原因には、住宅の気密性が高まったことも一因と考えられています。
有害な化学物質を出さない無垢の木材は、まさに健康建材といえます。

(10)木はリサイクルでき土に還る再生可能な資源です
木は使われた後も、様々にリサイクルできる素材です。古材を再び家づくりにまわせるほか、細かく粉砕して成形すれば建材や家具としても再び利用できます。また、最終的に燃料として利用すれば化石燃料の消費を抑えることができます。
さらに、昔から木材を暮らしの中でうまく利用してきた日本では、森林は適度に伐り出すことで更新され、森林の生態系を維持することができます。
木材の製造時に必要なエネルギーは、鉄、プラスチックやアルミニウムなどと比べて少なくなります。これらのことから、木はまさにエコマテリアルといえます。

参考:和歌山県情報館
http://www.pref.wakayama.lg.jp/(別ページで表示)


名木探訪 センダン

ことひらちょう の だいせんだん
琴平町の大栴檀
(新・日本名木百選)

琴平町の大栴檀樹高約18m、胸高周囲6.8m、推定樹齢300年。

本宮まで765段、奥社へは1368段という長い石段で有名な金刀比羅宮の門前町の町営観光バス乗陣場の真ん中にこの木は立っています。

センダンは主に東海以西の暖地に育つ木で、材はマホガニーに似ています(※マホガニーはセンダン科)。

初夏に紫色の花をつけ、秋に黄色の実を付けます(木々がすっかり葉を落とした冬には、その実が光の加減で遠目には花が咲いているかのように見えるので大変目立ちます。

琴平町の大栴檀国指定天然記念物のセンダンは3本ありましたが、1本は枯れ、もう1本は枯死寸前で、この木はセンダンとして貴重な存在です。

所在地:香川県仲多度郡琴平町129

インデックス-〜070-069-068-067-066-065-064-063-062-061-060-〜059

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